独立型の終身タイプ医療保険
医療保険の「特約型」と「独立型」の特徴について見てみましたが、ここでは、最近人気の高い「独立型」の「終身タイプ」について考えてみましょう。
従来の生命保険で主力だった終身保険に、特約という形で医療保険をつけている方は、今でも多いのではないでしょうか。
この「特約型」のデメリットは、基本契約が終わると、特約も終わってしまうという点にあります。
先ほどの例をもう一度見てみましょう。
家族型の特約の場合、夫が定期保険特約付終身保険に入ると、妻や子の医療保障も付け加えることができましたね。
しかし、夫に万一のことがあった場合、夫だけでなく、妻や子の医療特約もその時点で終了することになります。
夫を亡くし、妻も年を重ねてから、新しく医療保険に入りなおすのは、かなりの負担になります。
男性と女性の平均寿命から考えても、合理的でないと判断する方が少なくありません。
さらに、給付金が夫の6割程度のため、金額に不安を感じる人もいるでしょう。
こうした理由から、家族であっても、一人ひとりが独立型の医療保険を選ぶという流れになってきているようです。
さらに、保険期間に注目してみましょう。
定期タイプでは、更新のたびに保険料がアップし、更新できる年齢も、商品や会社によって限定されていることが多いのです。
医療保険が切実に必要になる高齢での保障を、確実に手に入れるためには、掛け捨てタイプの医療保険に、若くて健康なうちに加入しておくことも、よい方法といえます。
規制緩和と、めざましい医療の進歩を受け、医療保険の内容もどんどん進歩しています。
今、あなたにとってベストなものを、無理のない掛け金でキープしておき、人生の節目には、新しい医療保険の情報にも目を配ってみる。
こんな姿勢が、おとくな保険選びへの第一歩になります。